

「No Meets」
おわります。
『No Meets』をご覧の皆様、こんにちは。
Meets Regionalライター、人間編集部副編集長、そしてNo Meets編集部の納谷ロマンです。
『No Meets』は、『Meets Regional』7月号の休刊に合わせて作った6月1日〜30日までの期間限定Webマガジン。つまり、はじまりがあれば、おわりもあるということ。やっているとほんまに一瞬やったし、月に記事30本ってチョー地獄。でも、めちゃくちゃに楽しかった!
「会えない時間のWebマガジン」という大コンセプトよろしく、これまでは全く会わずに記事を作ってきたワケですが、会える時間が戻ってきたので、今回はみんなで会っちゃいます。No Meets編集部の濃密な会える時間の雑談(打ち上げ)をお届けいたします。

- 松尾修平
- Meets Regional 編集長。兵庫県生まれ。2002年、京阪神エルマガジン社に入社。『Lmagazine』編集室の音楽担当などを経て、2008年より『Meets Regional』編集室。同誌副編集長を経て、2019年より現職。


- 花岡
- 株式会社人間代表取締役。大阪の鶴橋生まれ。スタートレックのスポックのような髪型で、無類の刃牙好き。基本的に発想が少年漫画。三度の飯よりおっぱいが好きで、カメラを向けるとボケようとするが、意外と繊細な心を持つ。末っ子なのに洋一。

- ヒラヤマヤスコ(おかん)
- フリーランスの編集者・ライター・料理人。人間編集部やHuuuuに所属している。お酒好きで食いしん坊な性分を生かしたコンテンツを作りが得意。京都市在住。

- 納谷ロマン
- 1990年、伏見生まれ、高円寺育ち。人間編集部副編集長、野生のエロ本捜索隊隊長。アイデアを出したり、編集したり、書いたりしています。個人名義で『MeetsRegional』での執筆やWebメディアの編集長も。酒と酒場がとにかく好き。

- 松尾聡
- 1983年、大阪府豊中市生まれ。株式会社人間のできるデザイナー、印刷物と嫁とシャチが好き。媒体を問わずに、高いデザインスキルで人間のクリエイティブを支えている。シャツは3枚で着回す男。頻尿のため、注文よりまずトイレ。エロ動画専用HDDを所持していたが、今はFANZAで視聴している。

- 木戸啓太
- 大阪市阿倍野区生まれ。株式会社人間のひねるエンジニア。フロントエンドのコーディングを担当。RPGゲームと魚介類が大好き。インドアなゲーマーと主張する一方で、年1ペースでBBQにいくなど、未知な側面が多い。
初めてのWebマガジン制作。
それがめちゃくちゃ
面白かった。


松尾修平(以下松) みなさん、お疲れ様でした!

花岡(以下花) トミモトさんは松尾さんに会うのかなり久しぶりちゃう?

松 去年の大阪スパイスカレー特集以来ですよね?

トミモトリエ(以下ト) 飲み屋で偶然顔合わせたりはしてるかも。でも、2月からネパールに新婚旅行に行って、帰ってきてからも一度も会わずに『No Meets』を作っているから、だいぶ久しぶりですよね。

ヒラヤマヤスコ(以下ヒ) めちゃくちゃ久しぶりですよね〜。私も松尾さんに会ったのは、2月ぶりかな〜。

ト 松尾さんはどうでしたか?初めてのWebマガジン。

松 めちゃくちゃよかったです。雑誌とはぜんぜん違う編集方法でびっくりしました。いろいろ早くて。とにかく、為になりました。

ト Webと雑誌じゃルールが違うし。私たちも、逆に同じ学びはありましたけどね。

松 Webの編集部と一緒に何かつくるって、今までになかったんで。やっぱり雑誌の人たちで話すと、共通言語があるんですけど、その共通言語がないチームと新しいことに挑戦するのは面白かったです。あとは、読者からいつもと違うリアクションがあったのが大きいですね。普段の雑誌制作だと、売上がいいとか、特集がいいって意味でのリアクションはあるんですよ。でも、今回のノー・ミーツは、SNSで「取り組み自体が良かった」って反応があって。同業の人やカメラマン・ライターさんからも好評でした。

納谷ロマン(以下、ロ) なるほど〜。僕も、Web歴は浅いんで、今でも言語の違いを感じるときはありますよ。でも、花岡さんやトミモトさんに「わからんので説明して!」ってその都度言って、なんとかやってます。

松 あと、声を掛けられなかった人が悲しむんじゃないかって懸念がありましたけど、ありがたいことに、そういう愚痴も出ずに、純粋に「読んだ、良かった」って、声が大きくて。それが嬉しかったですね。

花 まあ、言いづらいですよね、なんで俺いれへんねんっていうのは。裏で言ってるかもしれませんけどね。直接はなかったんですね。

ロ も〜。花岡さんはこういう性格なんです(笑)


ト 色んな人の反応を見て、ミーツがすごく愛されているっていうのを感じて。

ヒ それはあった〜。

ト 私たちはミーツに絡ませてもらったことで、関西の人が喜んでくれるコンテンツに関われて、結果的に、私たちも幸せになったというか。

松 ミーツは、手法もやり方も身内で固めて動かしていたんですよ。今回のノー・ミーツではそこがパカっと開いた感じなんですよね。こういう新しい取り組みもやり方としておもろいなって。ただ、その楽しみを僕一人で味わうのはもったいないんで、編集部のメンバーを絡めたり、このノウハウを還元していきたいなって。
コロナ禍で、
キレイなニートに。
やることなくない?じゃあ、なんかやろう。

いい人です。

花 冷静に考えてすごいことですよ。4月の末に発案。そこから一切会わずにWebメディアを一個作って、こうして30本の記事をアップしているんですから。

ト 5月7日にキックオフミーティングがあって、そこから3週間で公開。スピード速かったね。

ヒ ドタバタしたあの空気は学祭みたいだった。

ロ 去年、船場センタービルのメディアで編集長をしたんですけど、約30本の記事制作に半年かかりましたよ。全体で考えたら1年はかかってます。

松 やっぱりそんなにかかるんですね……。

ヒ 自粛期間、ロマンちゃんもそうだったんですけど、私はほぼ無職だったんで。そのおかげで、時間が作れたっていうのはあるかもしれませんけどね。

ロ 最初の1ヶ月はめちゃくちゃ忙しかったけどね。特に、僕とおかんは。

ヒ そうだったね。

ト 私いなくなってからか……。

ロ 地獄ですよ。トミモトさんがネパールに飛び立って(笑)

ト じゃあよろしくってね(笑)

ロ で、コロナですよ。

ヒ 自粛期間のあいだ、襲いかかってくるストレスにじわじわと侵食されていく感覚があったんですよね〜。そうこうしてるうちにキレイなニートになって、やることなくない?って。

ロ ほんまに。ネコと、パートナーと遊んで暮らす日々ですよ。

ヒ ロマンちゃんはネコとパートナー、私はぬか床を育てて。

ト 彼氏にも会えなかったしね。

ヒ そうそう。そんな時に何かやろうやっていう動きに加われたのが良かったんです。

ロ 人間編集部はコロナ禍によって、記事をたくさん作らなければいけないターンがあったんですよ。その仕事が落ち着いてきたかなって時に、ミーツ7月号が休刊になるって聞いて。それを花岡さんに相談したんです。

花 納谷さんからその話を聞いてその日の23時くらいに、「ノー・ミーツ」やらない?ってメッセージを送った。


ロ 僕もすぐに松尾さんに連絡して。そこから3分後に「打ち合わせいつにします?」って(笑)

ト ロマンはやりたいこととか、楽しいことだと、仕事がめちゃくちゃ速いですからね。それが4月の末ですよね?

松 自粛が始まって、街のお店がしんどそうで。そんな話をしたら、ロマンくんがYouTubeチャンネルやろうとかいろいろアイデアを言うてくれてはいたんですよね。

ロ どうやったら飲食店に還元できるかなって考えていて。ミーツにしろ、飲食店にしろ街にしろ、お世話になりすぎてるんで、こんな時に何もできないのはアカンなって。でも僕が一人で何かやっても主語が小さいというジレンマに悩まされていて。

ヒ それは確かにそうやね〜。ちょうど自粛期間中ににジモコロで「コロナ後は焼け野原なんかじゃない 京都のミニシアター・銭湯・ライブハウスの声」って記事を書いたんやけど、[サウナの梅湯]と[出町座]っていうミニシアター。あとクラブの[Metro]3件のオーナーに話を聞いたのがめっちゃ面白くて。

ロ 読んだよ、いい記事やった!

ヒ 個人的にnoteなんかで発信したいなあって思っていたんですけど、マスに情報を届けようと思うとやっぱりメディアに載せたいじゃないですか。というタイミングでノー・ミーツ制作に誘われて「これはエモいな〜!」と。すぐに参加しましたね。

ロ 僕もしがないライター・編集者で、別に有名人というわけじゃないので。主語が小さいから、誰かと一緒に何かしたいな〜って考えていたんですよね。やるなら沢山の人に伝えてこそやなって。

ト 最初は30本も作る予定じゃなかったんですよね。でも、例えばスケラッコさんに漫画を1本でもいいので描いてほしいってお願いしたら「連載で描きます!」ってなって。他にも単発の企画がほとんど連載になったという。

ロ 愛ですよね。

松 ほんまにありがたい話ですよね。

ヒ 愛だね。

ロ 周りの人たちが忙しいなかやってくれて。

ト みんな、なんかやりたいけどモヤモヤしている部分があったんだと思う。それで声をかけられて「やりたい」って身体がすぐに動いたんだと思います。カレーマニアやカレー屋さんも即答だったし。いくらでも協力しますって。やっぱりみんなミーツが好きなんですよ。
いや、
しんどかったですけどね。
でも、もうちょっと経ったら楽しいのかも。


松 僕が心配していたのは、ノー・ミーツってある意味「NO」ミーツじゃないですか。それが、どうなんやろうなって思っていたんですけど。やってみると、ちゃんと濃密・雑・徹底的に会わないのコンセプトやテーマの方が際立ってて。

ト あれは後々調整はしたものの、最初に松尾さんが書いてくれたイントロの文章を見た時、全員「いいやん!」ってなったんです。で、ノー・ミーツの言葉通り、会わずに作ろうって。

松 人間さんのすごいところは、会わないって決めたら本当に会わずに作るってこと。そのストイックな感じがほんまに改めて勉強になって。普通は、進行や制作の段取り、完成形などを考えていったら、ここはこっそり会いましょうよってなったりするけど(笑)。ちゃんと筋を通すというか。

ロ なんか、僕はミーツと人間は似てるなあって思うところがあって。手法が全然違うけど、アウトプットに真剣な人たちなんですよ。

ト まあ、そうですね。

ロ 基本的に、人間は面白いか・面白くないかをストイックに考えている。ミーツも似た基準があると思うんですけど、そこの本気度が近いから、業種は別だけど繋がりあえるところだろうなって。

ヒ どっちも「クリエイティブ鷹派」なんだよなあ(笑)

ロ お!人間の松尾と木戸がきたんちゃう?

二人は、この日も6月29日アップ分の記事のコーディング&デザインに追われ、遅れて登場。

ト お疲れ様です〜!

ロ ノー・ミーツができたのはこの二人のおかげ!ありがとうございます。

木戸啓太(以下木) いや〜、しんどかったですけどね。ただそれも今週で終わりますから。いまは忙殺されてますけど、もうちょっと経ったら、楽しいのかも。

ト いま楽しくないんかい!!

松 ちょっといいですか。名刺交換を……

松尾聡(以下聡) どうも初めまして。

花 そういえば、うちの松尾と木戸は松尾さんと初対面ですよね。というか制作陣に松尾が二人いてややこしかった。


松 ノー・ミーツはデザインのクオリティもすごく好評でした。デザインはね、お二人の力ですよ。いろんな人がめっちゃ褒めていましたよ。

花 プログラマーは褒められていなかったけど。

ト プログラマーは裏方の仕事すぎて世間一般的に褒めてもらいにくいよね。

ヒ 木戸さんはすごいんですよ。松尾さんのトガったデザインを3週間でコーディングして、さらに毎週の更新記事のケツモチをしてくれた。

ト そうですよ!!だいたいの人が納期守らない中、毎週ちゃんと記事をアップして。

聡 ドキュメンタリーで記事を書けるくらいですよ。毎週月曜日に記事が納品されなくてブチぎれるっていう。

松 (笑)

ト すんません……!でも、とにかくSNSでデザインの評価がすごかった。「いい!」ってコメントしてくれている人の多くがデザイナーなのよ。

ロ 松尾、ずっこいのよ。

聡 そっか、じゃあ良かったな。
(一同笑い)

ロ 木戸くんだって頑張ってんねんから。

木 いやいや、分かる人だけ分かってくれたらいいんですよ。

聡 俺がSNSやっていたら言ってんね。木戸くん頑張ってんねんからって。

ト ゆったって!今からゆったって!!

ロ 今からはじめてずーっと木戸のことゆったって!

聡 やばいアカウントやん。

ロ 木戸も頑張っているってBot。

ト いいじゃん!
そぎ落とす雑さや、
交わらない人との
記事作りが、
いい化学反応に。

ピントは合ってないけど、それもまた、よし。

ロ 最後にどんな記事が良かったか話しときましょうか。

松 ヒラヤマさんと彼氏さんとの記事がね、よかった。

ロ あれはよかった!

ト ニヤニヤしながら編集したよ。

ヒ あれね、企画会議のときに「会えないといえば遠距離恋愛は大変やんね〜」みたいな話が出たのがきっかけですよね。知らんカップルのプライベートな会話なんて興味あるのかなって疑問はあったんですけど、みんなが好きなものを書くって自由さが媒体にあったので、「メディア的にウケるか」みたいなビジネス的考えを無視して好き放題できた。

松 覚悟がいりますよね。

ロ ちょっと恥ずかしい部分もあるじゃないですか。自分がかわいい感じになっちゃっているとことか、見せづらいっていうか、花岡さんだったら絶対出せへんし、松尾さんでも出せへんし。僕は「嫁が天使〜!」ってノロケを出せるほうだけど、出せる人出せない人って結構いて。

ト うん、そうですね。

花 おかんもちょっとちゃう感じやのにね。

ヒ いや、ねえ(照れ顔で)。結果、自分の違う一面が出せて新境地感ありましたね。

ロ 小池っちが出させたのよ〜。

松 あれを読んでて、ユニクロのTシャツ何枚買うねんって思った(笑)。けど、あれでユニクロのTシャツ好きになった人もいると思う。

ヒ 多少なりとも学びになる部分はあったかなと。そういえば先週19日に小池くんが来てくれて、3ヶ月ちょっとくらいぶりに会いました。ノー・ミーツの表紙を撮ったカメラマンの木村華子を呼んで、会う瞬間を撮っておいてもらったんですよ。みてください。

松 なにしとんねん(笑)。

ロ 職権乱用。

ヒ いやいやちゃんと撮影費払いますから。疫病で会えなくなるなんてことは今後ないと思ったから、我々が会う瞬間を撮っておいてくれって!みんな結婚式とか年賀状用とか、いわゆるキメキメの時しかカメラマンに撮ってもらわないのって勿体無いじゃないですか。日常の延長線こそ記録しておきたい。おかげでめっちゃいい思い出になりました。


ロ 僕、地ゾーン巡礼も思い入れがあるんですよ〜。マップを作る作業が大変で。ひとつひとつ新型コロナウイルスの鎮静を願いながら、拝みピクトを配置しました。

ト 地ゾーンよかったね。私4回読んだけどぜんぜん理解できなくて、わからないのがめっちゃいいなと思って。

ロ 難解ですよね。でもそれがいい。

ト 4回読んでも無理って。すごいよ。あと、私は「しょうゆさしのモニャモニャ日記」がいい役したと思っていて。最後の最後に、スケラッコさんに拍手を送りたいと思っています。

ロ ブラボー!

ト あれはもう、ブラボーよ。スケラッコさんすごいよかった!

ヒ 連載の最後のコマに「ENDですが日々は続く」って書いてあってね。

ト 今回すごくいい〜〜〜ってなった。

ヒ あと、印象に残っているっていえば、のざきさんのポロイチ(サッポロ一番塩ラーメン)をカスタムしてもらう記事かなあ。

ロ のざきさんってめっちゃ飄々としていますけど、このためにめっちゃ試作してくれて。で、その中から厳選した5個を提供してくれているんです。あと、のざきさんってやばくて。野菜の切り方を「小学生の小指の関節くらいで切って」とか、言うんですよ。

ヒ やばいな〜。それ、ノー・ミーツ裏話としてなんかに載せたい。

ロ そうそう、今日の打ち上げは[のざき]なんですけど、あの記事で紹介したメニューを用意してもろてます。

(一同):うまそう!!!!!

ヒ こんな味だったのね〜。麺の食感がパリッとしてておもしろい。味付けは、サッポロ一番の塩ラーメンのそれなんだけど、あんかけ&麺の素揚げでここまで化けるとは〜〜〜!

聡 竹内さんの「最近読んだ雑誌のことを語るの誰だ」も良かったですね。あれ、音声レビューのデータを聞いておいてよかったっすわ。めちゃくちゃ長くて。
(一同笑い)

ト それがいいじゃないですか。

松 あれがよかったのはね、ゆるかった。

ロ なんか、記事の背景にどんな音がしてるのか、環境音まで感じられるのがノー・ミーツっぽかったですよ。

ト わかるわかる。

ロ 普通の収録だったら音消しますし。雑音とるし。でもなんとなく「ざわざわ」とか「チュンチュン」とか、音声データに入っている雑音までそのままにしておくっていうのがね。

松 狂気ですね。

ロ ていうか、コレ、一生話せちゃいますね。

花 おかん、もう終電ちゃう?

ト これ、締めどうする?

花 どうせ会えるんだから。

ト 雑に終わろ。

松 そうですね。

ヒ この話できたのもね、会えたからですよ。会えて、良かったねって。

ロ いい話ですよ。このままゆるやかに、終わりましょう。
会えない時代に作った
『No meets』が、
濃密、そしてmeetsな良さを教えてくれた。

ああ、なんて刹那的なのでしょう。
というわけで、今日をもって、『No Meets』は更新終了します。今まで通りとはいえないけれど、「会えない時間よ、どうかもう来ないでくれ」という思いを強く込めて。
これは、超個人的な余談ですが、「東京の出版社を飛び出して、いろんな人と自由に仕事がしたい」そうして移住した場所が大阪でした。そんな僕を面白がって、起用してくれたミーツ編集部。それと同時にWebのことを何も知らない僕をメンバーに迎え入れてくれた人間編集部。大阪には、新喜劇とたこ焼きだけじゃなくて、人情と愛があるんだなと感じさせてくれた素晴らしい人たちと一緒に何かを作れたことがシンプルに嬉しかったです。
会えない時間だったけれど、僕らの濃密度はグッと増しました。だって、交わることがなかった2社が、雑に交わって、みんなで「あーでもないこーでもない」と、言いながらゴキゲンなメディアを作り、こうして打ち上げで杯を交わせるようになったんですから。
最後に、読者の方、そして本メディアに携わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。皆さんの声と協力が『No Meets』編集部の原動力でした。
それでは、次はWebではなく、本誌『Meets Regional』を通じて。欲を言うなら、街場でも雑に、そして濃密に絡んできてください。

そして、次号の『Meets Regional』は、明日7月1日発売。「家飲みミーツ」と題して、街至上主義だったミーツが、ついに自宅でフライパンを握りました。とはいえ、その中身は、今回ノー・ミーツで先出しした、カリスマシェフによる家メシのレシピが掲載されていたり、街のあの人気店の名物料理のレシピを開帳頂いたり、あの酒販店のオリジナル酒セットが頼めたり、家飲みがゴキゲンになるヒントがてんこ盛り。
また、家飲みのお供と題して、落語入門や酒のアテになる本&映画、ビール腹対策法に深夜テレビ大解剖企画など、今や当たり前となった、ステイホームを楽しむ術をご紹介しています。
そして、本誌のどこかにノー・ミーツにアクセスできるページも……!?
会えない時間の続きは、本誌で会いましょう!
(おわり)
企画・文・写真:納谷ロマン
編集:松尾修平/トミモトリエ/ヒラヤマヤスコ(おかん)
編集アシスタント:小田切萌