ブックタイトルS1605
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S1605
1 8 禁谷文晁《小柴垣草紙》文政11年(1828)1巻作者不明《女護ヶ島の絵巻物》明和~安永年間(1762~80)・3巻・平戸千里ヶ浜温泉ホテル蘭風蔵鈴木春信《風流艶色真似ゑもん》明和7年(1770)・24枚・国際日本文化研究センター蔵月岡雪鼎《女大楽宝開》宝暦年間(1751~64)後期頃喜多川歌麿《歌まくら》天明8年(1789)・1冊・浦上満氏蔵葛飾北斎《喜能会之故真通》文化11年(1814)・3冊・浦上満氏蔵菱川師宣《枕絵組物》延宝年間(1673~81)後期・1冊鳥居清長《袖の巻》天明5年(1785)頃・11枚・国際日本文化研究センター蔵1.2.3.4.師宣Tシャツ茜3 , 8 0 0円。1 8禁ポイントにミニポケットをほどこした袋とじ感が絶妙。手摺り小箱入りこんぺいとう700円。過激な展示とは一転、ポップな春画にほっこり。菱川師宣の十二枚組物、『枕絵組物』の一作をモチーフにしたカップ&ソーサー2,200円京都では、東京未公開の作品を展示するほか、この地ならではの風流な演出も。 「実は、春画には桜の場面が多くあります。そこで、展示替えごとに桜を少しずつ増やすよう工夫をしています。京都は四季や年中行事を大切にする。これは春画の世界にも通じることで、絵師たちは性風俗だけでなく、季節行事や、その時々の情緒さえ作品に描き切る。その表現力は見事。3月8日以降の後期の展示では、作品に描かれた桜で華やかさを感じていただいて、さらに京都の街で実際にお花見まで楽しんでもらえたらいいな、と思っています」。美人画の名手として知られる喜多川歌麿、『富嶽三十六景』を描いた葛飾北斎など、現代にも名を馳せる浮世絵の大家、あるいは徳川家の御用絵師である狩野派など、江戸時代の有名絵師による力作春画もたっぷりと展示。風流かつ控えめな描写が妄想をかき立てる歌麿の『歌まくら』や、男女の愉悦の声まで執拗なまでに描き込んだ葛飾北斎の『喜能会之故真通』など、一流絵師の技量やセンスが発揮された作品は、艶美かつ圧巻。現代のエロは男性目線が大半。一方、春画は男女を平等に描いた和やかなものが多く、なかには女性目線で描かれた作品も。裕福な商家などでは、娘の嫁入り道具として春画を持たせる習慣もあったとか。女性が恥じらいなく春画を楽しめた時代は、ちょっと羨ましい!?小人になった真似ゑもんが、小ぶりな身体を武器に、所々の濡れ場を覗く様子を描いた『風流艶色真似ゑもん』。また、良妻賢母を志す女性の心得を記した『女大学宝箱』のパロディ春画『女大楽宝開』など、中2病的妄想力で描かれた抱腹絶倒の名作も必見!2 14 3Photo/ Shungo Takeda Text / Erika Murata9