ブックタイトルotonatabi_arukitabi
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お酒に関しては、もともと番組内で飲む予定はなかったんですよ。それが、ある夏の暑い日の旅で、僕が勝手にビールを飲んじゃって。周囲からは「お酒はちょっと…」という雰囲気も漂っていたけど、僕が「せっかくの鉄道の旅。車窓から景色を眺めながらお酒を飲むのが楽しいんじゃないですか!」なんて屁理屈を言っていたら、それからはお酒を飲むことが前提になってきて。今では酒蔵めぐりのような企画も増えて、いつの間にか番組とお酒が切っても切れない関係になってしまいました(笑)。●これまでの『おとな旅あるき旅』で訪れた、三田村さんがおすすめしたい酒蔵を教えてください。1菊正宗酒造(神戸・灘 第320回ほか) 僕は常々辛口の日本酒が好きと言っていますが、それはヒリヒリするような辛口ではなく、サラッとしてコクがありながらも辛さも感じさせてくれるようなものが好きなんですね。そういう意味で、?菊正宗?は僕の好みにバッチリ当てはまります。最近、日本酒がブームになっていることから生酒の試飲会もいろいろな蔵で行われていますが、?菊正宗?の生酒は蔵元まで行かないと飲めません。でも、絞りたての生酒の味わいったら、もうたまりませんよ。その美味しさは、やはりものすごく丁寧な酒造りをされていることが大きな要因でしょうね。僕は家で料理をするときにも料理酒に?菊正宗?を使っているのですが、炊飯やパスタを茹でるときに使うと変な臭みが取れて優しい仕上がりになるんですよ。↓P482藤岡酒造(京都・伏見 第306回) 伏見は水の関係で甘口のお酒が多いのですが、ここのお酒は口に含んだ一瞬「ん、甘い?」と思わせ、その直後にやってくる風味が甘みをさっぱりと消してくれます。だから甘いお酒が苦手な僕でもついついお酌が進みます。この繊細な味わいは、いったん閉ざされた蔵を復活させたご主人が、米と麹のことを徹底的に研究されたからこそ生み出せたもの。本当にひと言では言い表せないほど豊かな飲み口です。敷地内にはバーも併設されていて、お酒に合うおつまみも出してくれたり、夏には氷結させたお酒をぐいっと煽るのが楽しいですね。3向井酒造(京都・伊根 第210回) 260年以上の歴史がある蔵元で、現在は先代から家業を継いだ息子さんと杜氏を務める娘の久仁子さんが頑張っています。こちらのお酒は手造りの純米酒にこだわっていることに加え、女性ならではの感性がプラスされていて、カクテルのような味わいもあるのが特徴。日本酒ビギナーがその魅力を知るにはうってつけの蔵元といえるでしょう。久仁子さんも最初に会った時はまだ若かったこともあり、「大丈夫かなぁ」と思ったものですが、今では結婚して2人のお子さんに恵まれ、まさに「女将さん!」といった風格を醸し出しています。酒造業界でも珍しい女性の杜氏ということで全国的にも注目を集めていますが、これからさらに日本酒の新しい世界を切り拓いてくれるのではと期待しています。4春鹿 醸造元(奈良・奈良市 第303回ほか) 奈良を旅する時には必ず、もうかれこれ7?8回はお世話になっているんじゃないでしょうか? もう、いっそのことテレビ大阪の奈良支局になっていただくのがいいかも(笑)。最初におじゃました時に「僕、辛口じゃないとダメなんです」と言ったら、ご主人が困った顔をされていたんですけど、次に行った時には超辛口を造られていて、それが今や蔵を代表する銘柄になっているのが驚きですよね。その後もどんどん種類が増え、今では日本酒好きのどんなニーズにも応えられる商品が揃っています。それにしても、これだけの種類のお酒を造るって、温度調整や麹の管理など、気が遠くなるぐらいの手間が掛かりそうです。ありがたいことですね。↓P265長濱浪漫ビール(滋賀・長浜 第230回) 日本地ビール協会の金賞を受賞した長浜ピルスナーをはじめ、フルーティーなものからコクのあるものまで4種類の美味しいビールがいただけます。工場併設のレストランは江戸時代の蔵を改造したものなんですけど、これがまた趣があっていいんですよ。ピザやソーセージといったおつまみ的なものから近江牛のステーキ丼や焼きカレーといったしっかりした食事も楽しめ、いずれのメニューもビールとの相性が抜群です! 期間限定のビールもあるそうで、そちらも気になりますね。↓P67〝おとな旅=お酒?の誕生秘話。それは屁理屈から始まった!?併設されたバー[酒蔵barえん]のカウンターでは、ガラス越しに仕込みタンクが見え、臨場感たっぷり。●京都市伏見区今町672-1 2075-611-4666 11:30~18:00 水曜休酒蔵に面した舟屋を改造した浮き桟橋では、天気が良ければ伊根湾を眺めながら試飲することもできる。●与謝郡伊根町平田67 20772-32-0003 8:30~18:00 無休47