ブックタイトルthe_meshi
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でき、最後の味つけもあっさりと風味づけ程度ですむのだと知った。 ?盛華亭?ではお馴染みメニューに加え、二代目考案の一品が楽しめるのも魅力。ニンニクの代わりにゴマでコクを加え、ラー油を使わず酢じょう油でいただく餃子をはじめ、父である初代から受け継いだ京都中華の手法で作るそれらは、和食のように上品な味わいで、食後も胸焼け無縁のおいしさだ。盛せいかてい華亭[ 浄土寺] 昭和53年に[盛京亭北店]として創業し、3年後、料理長だった先代が店を譲り受け、創業。濃い口しょう油や穀物酢など、家庭的な調味料で作る中華はやさしい味わい。●京都市左京区浄土寺馬場町39-4 2075-751-783317:00~23:00 月曜・第3火曜休浄土寺白沙村荘鹿ヶ谷通白川通銀閣寺今出川通白川通今出川再会の味、焼き飯メモリーズ。取材・文…天野準子写真…竹田俊吾L e g e n d o f K Y O T O盛華亭の五目やきめし 幼い頃からおばあちゃん子だった。祖母は大正生まれには珍しく、食べ歩くのが大好きで、私もいろいろな料理屋さんに連れていってもらった。祇園の路地奥にある?盛せい京きんてい亭?もその一つであり、ニンニクや香辛料など、刺激物は一切使わない京都中華の名店だ。どれを食べてもおいしく、特に焼き飯が大好きだったが、祖母も亡くなり、なんとなく足が遠のいていた。 そして時は経ち、13年前。結婚して間もない主人の実家で晩ご飯を食べる際、中華の折りが出された。「ん!?この焼き飯、知ってる」。竹の子や焼き豚など、具材にはしっかり味がついているのに、全体的な印象はあっさり薄味。ほんのり焦げたしょう油の香りが食欲をそそり、ついつい手が伸びる。「これはあの祇園の…?」と、聞けば、浄土寺の?盛華亭?のものだった。 名前からもわかる通り、初代は?盛京亭?出身であり、店を訪れると?盛京亭?譲りのメニューが並んでいた。そして、大好きな焼き飯は、具材を先にしょう油と砂糖で炊いておくため、炒め時間を短縮料理は中学時代から店を手伝っていた二代目・佐々木幸司さん、接客は着物に割烹着姿の美人女将が担当。5mm角に切りそろえた竹の子、ニンジン、豚肉はしょう油と砂糖で炊き、下味をつけておく。炒める際、卵と煮豚、グリーンピースが加わる。炒め物なのに冷製! シャキシャキの具材にハマる豚肉と野菜の冷製細炒め、八宝糸も[盛京亭]譲りのメニューで600円(写真奥)。五目やきめしは550円。65