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概要

the_meshi

め、帰国後、昭和33年に?生研会館?を創業。創業時はコース中心のフレンチレストランであり、デミグラスソースもその時代から変わらず、伝統的な技法を守り、1週間かけて作られている。さらに、マヨネーズやドレッシング、パン粉にいたるまで自家製だ。今どきパンを手作業ですりおろしている洋食店がどれだけあるだろうか。 ちなみに?生研会館?はハンバーグ以外もすごくおいしいらしい。〝らしい?と言うのはハンバーグが好きすぎて、それ以外のメニューを頼んだことがないからだ。グリル 生せいけんかいかん研会館[ 下鴨] 格闘技道場のような店名は、店が入っている生産開発研究所の略称から。創業時は3階に宿泊施設があったため〝会館?と名付けられたそう。●京都市左京区下鴨森本町15生産開発研究所ビル1F 2075-721-2933 12:00~13:30 17:00~19:30木曜休&水曜の夜休下鴨神社叡山電車高野川下鴨本通賀茂川出町柳駅糺ノ森今出川通京阪鴨東線葵橋ハンバーグの、お手本です。取材・文…天野準子写真…竹田俊吾L e g e n d o f K Y O T Oグリル 生研会館のハンバーグ 友人に「ハンバーグガール」と愛称をつけられるほど、ハンバーグが大好きだ。肉汁がどば?っとあふれ出す肉感系やふわふわ系、チーズが載ったこってり系など、どれも好きだが、やっぱりデミグラスソースがかかった洋食店のハンバーグにはかなわない。そんな私も、幼い頃から通っていたお気に入りの店がことごとく閉店し、自分の中の定番ハンバーグを失っていた時期があった。そして、そんな時に出合ったのが?生研会館?だった。 テーブルに運ばれてきたハンバーグは半熟の目玉焼きが載った王道のビジュアル。さらに、口に運ぶと、ふんわりかつジューシーな食感が楽しめ、デミグラスソースもコクと深みがしっかりと。まさにそれは探して求めていたマイ・スタンダード・ハンバーグだった。 三代目の現店主は「新しいことはしてないです」と言うが、それこそ容易なことではない。初代は満州のヤマトホテルで支配人を務デミグラスソースは仕上げにポルト酒とマデラ酒で深みや甘みを加えている。パン粉は、食パンを網目にこすり当てながら細かくしていく。牛肉100%より断然ふっくらジューシーに仕上がる牛8豚2の合い挽き肉。目玉焼きにいつナイフを入れるかはあなた次第。ライス付き1,350円。64