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概要

M1705

17酒とおいしいものが好きで、会社員時代から自分の店を持つことを夢見ていました」と可憐な声で語る店主の松田由香さん。昨春、20年来の夢を叶えて開いた店は、ゆったりとしたカウンターに大鉢料理が並ぶ家庭的な雰囲気が心地よい。自身の経験も生かし、女性がひとりでも気楽に酒食を楽しめる空間物姿でミナミに上質な日本酒の美味を広め8年の小料理屋。ご存知、銘酒を極めるセンパイである高野朋和さんが、今年3 月「昔から好きだった法善寺の近くで、ゆったりした空間に」と移転。まず心地いいのは4階の窓から障子越しに優しく入る光。早い時間は夕陽、遅がけもぼんやりネオンが揺れるアンビエンスに、日本酒の美味しさも開く一方だ。自身は広島まで名酒『白鴻』の試飲会に行くうえに、なんと店では前店舗の開業年・21BYと移転年(今年)の酒を、『酒屋を目指したという。もともと趣味で着ていたこともあって、着物姿で迎える松田さん。調理をしたりお酒を注いだりする所作の自然な美しさが見る者の目を和ませる。「やはり着物を着ると背筋がしゃんとしますね」と微笑む様子がとってもキュートだ。そんなやわらかな空気感の中で味わう酒と心尽くしの酒肴は、浮世の憂さを忘れさせてくれるなによりの特効薬なのだ。八兵衛』『玉川』『花巴』の三つの名門蔵で比較試飲ができる。酒の熟成感と共に感じる朋和女将の9年の歩みに、しみじみ畏敬の念が深まるばかり。どうにも深い女将の酒ラブ度は、相変わらずの熱さだ。宵酒肴 みをつくし[大阪・本町]小料理ともか[大阪・難波] 日本酒はすべて、開業前に勉強を兼ねて勤めた[山中酒の店]で仕入れている。お造りなどに使う魚は毎朝自ら市場へ足を運び、野菜は近所のセレクト八百屋から仕入れている。●大阪市西区西本町1-14-2 住吉ビル2F 206-6536-8390 17:30?22:30 日・祝休 日本酒約40種類、90?500円。料理はおばんざいなど、昔ながらの和の家庭料理が中心。3,000~3,500円が予算の目安。土曜のみ要予約。●大阪市中央区難波1-7-15 江戸安ビル4F206-6212-511615:00~22:00(日曜~20:00) 火曜&祝日休地下鉄四つ橋線四つ橋筋本町なにわ筋地下鉄中央線本町通靱公園御堂筋地下鉄御堂筋線松竹座なんばなんば地下鉄千日前線大阪難波近鉄難波線道頓堀川(上)燗酒に目覚めるきっかけとなった『日置桜』特別純米、『賀茂金秀』特別純米、『七本鎗』低精白純米など、地酒630円?。(左上)鶏肝のパテ、豆腐の味噌漬けなど、本日のあて五種980円(全て税込)は、約10品から選べる。(上)鶏胸肉の梅シソあえ。梅とシソの優しい酸味で、日本酒もスイスイ進む500円。襷掛けするとさらに気持ちが引き締まると結び直す松田さん。エントランスや店内には季節の花を欠かさない。自然美を生かした枝ものが多い。そのセンスに注目。優美な物腰とひと手間なアテに魅せられる。法善寺に移転で、よりしっとり、居心地よく。お着優美なしぐさと、お花のセンス。?いいね『あぶくま』本醸造生原酒は、なんと女将の提案で商品化が実現したという。「米の旨みがしっかり出た濃厚なとろみ」あり。『三連星』純吟、『若波』純吟生など、知る人ぞ知る隠れ実力派銘柄も鋭く発掘。さすがです。共に500円。なんと女将は幼少時以来の着物好き。家での普段着も着物だけあって着こなしの粋はさすが。特にウサギのモチーフがお好きで、着物や帯だけでなく店内にもウサギグッズが無数に。幼少時から親しむ着物の着こなし。?いいね