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概要

M1611

R esolute林芳亨YOSHIYUKIHAYASHI デニムひと筋28年。今でこそ世界が認めるジャパン・デニムだが、その黎明期を築き、ずっとシーンを牽引してきたデニム界のレジェンドだ。「元々、デザインを勉強してたわけじゃない。普通の大学。だから、ずっと営業しとった。でも、地方の取引先の人から、『アンタ面白いし、企画やったら』と言われることが多くなって、「ドゥニーム」をやることに。工場のおばちゃんにリポビタンD持ってって、いろいろ教えてもらいながら作り始めた」。今でもそのスタンスは変わらず、暇があれば工場へ足を運び、職人たちとコミュニケーションをとる。そんな林さんが「ドゥニーム」を辞め、「リゾルト」を立ち上げたのが2010年。「「ドゥニーム」まではあくまでアパレルの発想。毎シーズンいろんなアイテム作って、やめて、また売れ筋を作ってとか、しんどいやろ? 「リゾルト」を立ち上げる時に出資してくれる企業に提示したのが、直営店はやらない。3年はなかなか売れない(色落ちしたサンプルが完成するのに3年かかるから)。4型しかやらない。でも、在庫はいっぱい持ちましょう。ウエストとレングスもいっぱい持ちましょうって」。普通のアパレルブランドだと、様々な服を用意して、たくさん店を作る。で、売るためにいろいろと企画する。それに対し、林さんの行き着いたのはとことんシンプル。引き算の考え方だ。「4型しかない。そんなブランドがあってもいいと思った。シャツはシャツ屋で、靴は靴屋で買いなはれ。太いの流行っても、サイズが大きいの買ったらいいやん。4型しかないブランドなんて、アメリカやヨーロッパでもない。イタリアのピッティ・ウォモに行っても、『オマエらまだこれだけ? よう飽きずにやってんな』って言われる」。とはいえ、林さんの「リゾルト」は代表的なモデル「710」でなんと86通り(!)のウエストとレングスを用意。裾直しなし。林さんが思う一番美しいシルエットをそのまま楽しんでもらいたいからだ。「切ったらシルエット変わるやん。ジーパンはフィッティング。シルエットやと思う。毎週末、全国のどこかの服屋に全サイズ持って行ってフィッティングをやる。サイズ表もやみくもやないで。いろんなお客さんを接客して出来上がったもの。ワシのデニムは、ファッションやない。道具。だから、ずっと同じでええやん。また欲しくなった時に注文したら手に入る。ジーパンなんてフツーのもんや。後は各々で好きに着こなしたらええと思うで」 97年よりデイリーウエアを提案し続ける、南船場屈指の名店。林さん自らがお客のフィッティングを担当する「リゾルト」フェアも不定期開催。●大阪市中央区南船場4-14-3 第2飯沼ビル2F 206-6251-9991 12:00?20:00 無休BUY HERE!ZABOU[大阪・南船場]難波神社四ツ橋地下鉄四つ橋線地下鉄御堂筋線御堂筋四つ橋筋心斎橋地下鉄長堀鶴見緑地線1988年にデザイナーとして「ドゥニーム」に参加し、レプリカブームを牽引。2010年に退社し、同年「リゾルト」を旗揚げ。最近、不意の事故でリハビリ中。禁煙、禁酒中らしく「ツライわぁ」。林さんが最も愛するリーバイスの66モデルをベースにした細身のストレートモデル。旧式の力織機で織られた生地は、表面の毛羽立ちにより、豊かな色落ちが楽しめる。ワンウォッシュで試着も安心。「710」 22,000円。BUY NOW!美しいラインを描く66タイプ。世界屈指の関西メイド。関西デニムその旗手を訪ねて。サイズ表。「こんだけウエストとレングスあったら完璧や」。マックイーンの写真。「腰回りが日本人と全然ちゃうやろ?」。「 ファッションちゃう。ワシのは道具や!」49