ブックタイトルrebooting
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rebooting
いたでしう。俣仲│「プレミアム世代」などと呼ばれて、その退職金が狙われてましたよね(笑)。田赤│『団塊パンチ』も、それを見込んでました。団塊世代のリデングマガジンだた』チンパ凡平『は刊行当時、最高で150万部を売たそうですが、その『パンチ』を若い頃買てた人たちの1%でも買てくれたら、という話です。創刊号は、ぼくとデザイナの緒方(修一)さんの二人で自由につくりまして、3万部も刷たんですが仕上がりは6000部程度でした。社長からは「厳しい時代なんだから、創刊誌は完売しなくては、続けられないぞ」と告げられましたね。歴史は繰り返すというのか、『QuickJapan』↓ ( P102)を創刊しようとして、ゼロ号をつくたときと同じような会話がなされます。同じフマトで2号目を「ビトルズ」特集としてだしましたが売れず。売れないと、ああでもないこうでもないといわれるんです。タイトルが悪いとか、判型がマイナだとか、企画が回顧的すぎるとか。そのうち、外部から呼ばれたアドバイザの意見が入てきた。広告をとりやすくするために月刊化しようという展開になて、急遽人員を増やし、アトデレクタも変え、判型も中綴じに変えたんですが、あれからおかしくなてきましたね……。後半は、平綴じで、オルカラにしたけど、さらに部数が落ちてしまた。最初のまま突走たほうがよかたとも思うんですが、企業の論理はそうはいかなかたんです。俣仲│雑誌が売れない理由の一つは、本屋さんの数が減てしまい、売り場としての力が落ちたことですよね。雑誌そのものの力も弱まているけれど、売る場所の問題が大きい。量から質へ、という転換のなかで、90年代のインデ雑誌ブムのときは渋谷の?タワブクス?をはじめ、レコド屋や雑貨屋にも雑誌が置かれて、海外雑誌やCDと一緒に売られていました。そこにはふつうの書店とは違う風景があた気がします。田赤│90年代は、月に数回は?タワブクス?の入荷をチクしに行てましたね。俣仲│いまはどのへんによく行きますか?田赤│?東京堂書店??タコシ??模索舎?。最近はコミケやコミテア、文学フリマなどの即売会に足を運びますね。個人発行で50部『団塊パンチ』2006 ~ 09年にかけて飛鳥新社から刊行された。赤田祐一氏が編集長をつとめ、「元気な50代のための意識革命マガジン」として創刊されるもあえなく休刊。創刊号から5号までの内容の一部がGoog leBooksで公開されている。『平凡パンチ』1964 ~ 1988年にかけて平凡出版(現マガジンハウス)から刊行された週刊誌。大橋歩の表紙イラストで1960年代の若者の人気をあつめる。88年の休刊後、1989年に『NEWパンチザウルス』として再創刊されるも4カ月で再休刊となった。コミケやコミティア、文学フリマコミケ(コミック・マーケット)は1975年から続いているマンガを中心とする同人誌即売会。コミティアは1984年からはじまった創作マンガ限定の同人誌即売会。文学フリマは2002年からはじまった文芸と批評を中心とする同人誌即売会。