ブックタイトルrebooting
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rebooting
非常勤講師をしている大学や専門学校で、学生たちに、ふだん読んでいる雑誌を毎年尋ねることにしている。もとも多い答えは「愛読誌なし」。あえて挙げさせると、女子学生はフシン誌、男子学生はマンガ雑誌、そしてごく一部の雑誌好きの学生がマイナなカルチ誌の名を挙げる。若い世代の「雑誌離れ」をひしひしと実感するが、そうしたなかで、比較的よく名の挙がる雑誌の一つが『』だ。『』は1998年創刊(創刊時の誌名を翌年変更)。2000年に月二回刊となり、国内外のデザインやアト、インテリアなどの紹介に力を入れた男性向けライフスタイル・マガジンとして一定の地位を占めてきた。 同誌はもともと『フガロ・ジポン』『Newsweek日本版』とともに、TBSブリタニカから刊行されていたが、03年に同社の出版部門(百科事典部門以外)を阪急電鉄グルプが買収したことにともない、阪急コミニケシンズからの発行となた。このときにキチフレズが「Hi Quality Magazine」から「with New Attitude」に変わるが、大きな編集方針の変更は行われなかたようだ。 男性向けライフスタイル誌(いわゆる「カルチ誌」)が休刊していく「冬の時代」にあて、『』の存在感は次第に増している。『BRUTUS』が、かつての先端的なイメジから大衆化路線へと舵を切りつつあるのに対し、もともとコンサバテブな印象が強かた『』のほうに、意表をつく特集企画が目立つようになた。往時のマガジンハウスの伝説を知らない若い世代には、ギカイ臭さがなく、親切な誌面構成の『』のほうが、『BRUTUS』よりとつきやすいに違いない。0 2 2ダンデズムから教養主義へいまどきカルチ誌の王道を歩む