ブックタイトルsoda_kyoto_sumou
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11 序章四条通を越えて、?ミナペルホネン?が入った? 壽2ビルディング?の前を通ったとき、「ああ、この先にある建築中のマンションも見に来たのだったな」と思った。あのときは古い町家を買うことになるとは思ってもいなかった。 東寺は空海の特別展をやっていた。数年前から書に関心が湧いていて、空海の筆の運びを目でなぞるようにして見た。どうして子どものときに書道を習っておかなかったんだろうと後悔する。字はいくら気をつけてもきれいにならない。空海で後悔。 再びバスで市役所前まで戻り、ホテルの地下にあるベーカリー&レストランでお昼のコースを食べた。13時30分、京阪電車に乗って出で町まち柳やなぎに向かう。駅を出て、橋を渡って銀行へ。 銀行の入口で不動産会社、? ル3ームマーケット?の平ひら野の準じゅんさんが待っていた。 「寒いですな。びっくりしましたわ。昨日は雪、降りましたな」と平野さんはいう。そう、昨日は建築家の河4井?明さんにあちこち案内していただいて、その途中から小雨がみぞれになり、みぞれが雪になった。夜、河井さんのクルマでホテルまで送ってもらった後、あまりにも寒いので外に出る気になれず、夕食はホテル内のレストランでとったのだった。 「こちらです」と平野さんがロビー奥のブースに案内してくれた。すでに来ていた司法書士の池いけ田だ和かず彦ひこさん、そして売り主側の不動産会社と司法書士に挨拶をする。池田さんに今日の手順を説明してもらい、お茶を飲みながら「3月末でも雪が降るんですね」などとどうでもいい世間話をしていると、売り主さんが到着した。 預金を引き出す伝票を何枚か書いた。まず、土地建物の代金の伝票。税金類の精算の伝